寒くなってくると急に食べたくなる物って有りますね。
ラーメンにおでん、シチューにコンビニの肉まん・・・
あと焼き芋がそうですな。
思い起こせば安納芋の出現は衝撃でした!
もうまんま高級スイーツの風味とねっとり食感が瞬く間にブームになったのは記憶に新しい所ですが、この安納芋のヒット以降、ここ10年程で焼き芋を巡る環境が劇的に変化している事を知ってました?
これに続けと生産農家や農業試験場、JA辺りが「ようし!」と思うた訳ですな。
本腰入れて品種改良に取り組んだ結果?今や全国各地で第二の安納芋を目論む御当地芋達が我こそはと乱立、群雄割拠の事態に・・・ なっているとかいないとか(笑)。
道の駅やスーパーの物産展なんかで売り込みに躍起になっている場面を見かけたりしますね。
更にはあの・・・スーパーでもよく見かけるようになった簡易石焼き芋製造器と言うんですか?甘味を最大限に引き出す加熱技術に、流通も安定で各地の限定品種も手軽に食べ比べも楽しめて・・・何とも良い時代になったもんですよ。
20年くらい前までは「いしや~き~いも ♪」なんて拡声器で鳴らしながら住宅街を移動する軽トラックを、公園の前で待ち伏せしておばちゃん達が屯している光景も今では古き良き昭和と言う感じで懐かしくも有りますが・・・
こうして見ると焼き芋を取り巻く環境をも一変させたという意味で安納芋はまさしく焼き芋界の黒船だった訳ですな、知らんけど(笑)。
で、昨今の焼き芋の進化については、
ブログにも上げたが、もう三年ほど前に浜松での買い物帰りに立ち寄った産直店の焼き芋のクオリティに腰が抜けそうになったのを今でも覚えてますよ。
shiriagosan.hatenablog.com熱々の皮を剥いたら・・・
立ち上る湯気を纏った透明感ある飴色と言うのか?黄金色の何とも眩しい事!
紅あずま?いや紅はるかだったか?紅ほっぺはあれはイチゴの品種か? 済まん済まん(笑)。
遠赤外線効果?を最大限に引き出すという特殊な窯で温度管理にもこだわって、甘味を引き出す為の技術講習も受けて来たそうで・・・
芋特有の風味にねっとりした食感の上品な甘味は確かに高級洋菓子店のスイーツクオリティをも遥かに凌駕する逸品でしたよ。
さて、ねっとり系の頂点が安納芋(諸説あり)なら、
ほくほく系の雄は・・・品種はよう分からんが(笑)、高級天麩羅店で供出される天麩羅もまた絶品ですな。
と言っても、若い頃に仕事絡みで銀座や名古屋辺りの専門店に連れて行って貰った時の・・・ 遠い記憶の味ですが(笑)。
木目の綺麗な一枚板のカウンターに案内され、目の前で揚げて貰う天麩羅は舌だけでなく目や耳でも楽しめて、その手技や盛り付けの一つ一つが芸術でしたよ。
何となく背筋も伸びるというのか?
促されるままに、先ずはそのままを一口。
更に天つゆや化粧塩で味の変化を楽しむ趣向で、
口に含んだ瞬間にほくほくと崩れて鼻を抜ける何とも上品な風味と優しい甘味が広がり、これまた芋の概念を根底から覆してくれましたよ。
その内、マツ子の知らない世界(TBS)辺りで取り上げられそうな・・・
ひょっとしてもう既にやっている?
気になって検索したら、今年の1月に焼き芋の特集をやってますね。
各地で独自に進化を遂げた御当地芋も数多く紹介していて、そうそう浜松のウナギ芋も出てましたよ!
ウナギ芋?ってネーミングからしても妙に気になりますが(笑)。
この週末辺りチョット遠出して御当地焼き芋の調査旅?なんてのも楽しそうですな。
残った芋の皮もオデが美味しく頂きますけんね!