庭先でビールの勉強に夢うつつのオジサン!

あっという間に初夏の陽気の休日の朝。

岐阜の何所だったか?で気温予想が28度になっていて、えっ?て思わず二度見してもうたがな(笑)。

咲き残りの桜が何とも場違いな感じがするほどに、早朝の犬の散歩でも明らかに空気感が違っていて、うまく言えませんがオジサンがスキップしたくなる様な良い気分でした。

早速、近所の竹藪で初筍(孟宗竹)も確認!

テンションも上がりますな(笑)。

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瞬間的に、春の山菜天麩羅祭り!とか、

今日はビールで昼寝完全休養の日にするかな?

なんて事をお気楽に考えてましたな。

早速物置からビーチベッド(と言うのか?)を引っ張り出し、

ビール、ビール・・・冷蔵庫の前で呪文の様に呟きながらあれっ? えっ、ビールもう無かったか?

・・・・・・

途端に手先が震え出す様な不安な感覚になりつつ(笑)も、

取り敢えず庭先でビーチベッドに寝転がって、図書館で借りてきたビールの化学  麦芽とホップが生み出す旨さの秘密ー  渡淳二編著 を読んでおりました。

この本がまた良く出来ていて、

ビールの歴史から最近の酒税法発泡酒や新ジャンルとの違いなど、更には体への影響や美味しい飲み方・・・

様々な疑問を広範囲に解説していて読み応えのある内容になってますな。

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常々、夏はビール!と豪語しているビール党ですけんね。

とは言う物の、何となくの罪悪感とでもいうんですか?

健康への影響?やら、アルコール依存とか尿酸値にプリン体、肝臓問題など気になる単語もあれこれちらついて(笑)。

しかしまあ、ある程度想定はしてましたが・・・

そうですね5分も持たず睡魔が(笑)。

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ヒバリの囀りで我に返ると・・・

吸い込まれそうな青空にどこからか桜の?流れ花びらが風に乗って目の前をスローモーションの様に通り過ぎていきます。

かなり高い所でツバメが飛んでいて、シルエットの美しい事。

って、あれっ?・・・そうか庭先で眠っとったんか。

 

そうそうビールの勉強やったな。

で、この本がビールを美味しく飲む為には三つの掟を守れ!と言うておるわけですな。

まずはビールの温度で意外に冷やし過ぎや、冷やしっ放しも良くないとの事。

何々、6~8 ℃前後で数時間前に冷やすのがベストって?

次にの比率は全体の3割が目安で、これはまあ昔からよく言われてますな。

で、注ぐ際にしっかり底に当たるようにして適度な衝撃で攪拌されたきめ細かい泡作りが肝要とな。ちょっと奥さん、グラスを傾けるのは御法度ですってよ!

あとは、三度注ぎなる極意の紹介も。今すぐ試したくなって困りますな(笑)。

最後はグラスで、直径1に対して高さが1.8~2.2の比率がベストだとか。

良い泡を作るのは綺麗なグラス!という事で、長くなるので詳細は省きますがビールを大事にする店や名人ほどグラスの磨きにも拘るそうな。

これも最高の泡の為なんですな。

更には飲み方の掟というのか心構え?まで。

ビール特有の喉越しを体感するには背筋を伸ばして喉と胃袋を一直線に?って、

なるほど猫背ではいかんのですな。

そんで・・・上唇で泡を押さえて泡の下のビールを飲め!とな。

イメージしてたら何とも変顔というのか?間抜け顔になっているのに気付いて苦笑。

で、同じ分量を等間隔に・・・って、そこまで細かく指定されると何かちょっとだけイラっとしてきますな。

それにしても青空の眩しい事。

あ~もう我慢出来ねえ(笑)。

母ちゃん、ちょっとビール買ってくるわ!

 

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       ええか?安い発泡酒にしときんよ。

 

 

 

 

 

鮎川源流でトトロの歌を口ずさむおじさん?・・・②

変なタイトルで済まん済まん。

前回の鮎川源流攻略の話の続きです。

shiriagosan.hatenablog.com沢沿いに踏み固められたルートをゆっくり辿っていると、木々の葉の間から穏やかな山の稜線も見える様になってきて、

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北西方向という事は・・・この前良く分からずに彷徨っていたサシバ方面が見えているのか?

それにしても青空のやけに眩しい事!

だんだんと車の走行音や、ゴオーッと腹の底に響いてくるトンネル内からの車の反響音がはっきりとしだす頃、前方が明るく開け出口らしきが・・・

えっもう着いちゃった?という何か急に現実に引き戻されるような寂しい感じもありつつ、あれま!という感じでトンネル南口の道路沿いに出ました。

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車が数台駐車出来る広場になっていて、こんな場所にこんなスペースがあったっけ?

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鮎川源流を踏破?してほっとしたら、急に腹が減っている事に気づきましたな(笑)。

何となく気が張っていたとはいえ、水分補給すら忘れていたとは・・・

握り飯の海苔で咽たりしながらもなんとかお茶で流し込んで、その後しばしの休憩。

さて、ここからどうするか?

ちょっと迷いましたが、薄暗い単調なトンネル(1.3km)を北口へとぼとぼ戻るのも何か虚しい感じがして、さっき攻略したばかりの源流沿いに分岐まで戻る事に。

南口から再び森の中へ。

あらためて逆に辿るとまた何か新鮮な感覚で・・・

先程のショウジョウバカマ?やら、クサソテツ(コゴミ)?ゼンマイか?の写真を撮っていると、

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あちこちにこんなのあったか?と目を疑う程の結構大ぶりの岩が転がっていたり、ルート上に何とも気味の悪い筍の様な?突起物も。

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たしか・・・マムシグサだったか?

更に緩い登り勾配のルートを進むと夏蜜柑?を発見!

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結構高い所に実をつけていて、・・・それでさっきは気付かなかったのかと納得。

ルートの中ほどから次第に勾配がきつくなってきます。

呼吸を整えながら、何故か再びトトロの曲を口ずさんでいる自分に気が付いてひとしきり苦笑しておりました。

そうさせる何かがありそうですが・・・良く分かりませんな(笑)。

分岐に戻ってきたのは12時10分頃。

この後は・・・

見晴らしの良い岩場なんか?で昼寝も良いが・・・

レーニングついでにシデコブシでも見て帰るか!

稜線の分岐から歴史コースを椛峠まで一気に北上、椛口(なぐさぐち)へ。

ここの自生地は国の天然記念物に指定されている由緒正しいシデコブシなんですな!

ある程度予想はしてましたが、見物客や高齢の登山者グループで過密渋滞に。

・・・・・・

遠くから写真だけ何枚か撮って退散(笑)。

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桜もシデコブシもまた来年か・・・
この後、農道沿いにトンネル北口の駐車場へ。

そういえば・・・ネットで調べたら、鮎川下流には実際鮎が生息していたとの記事もありますが、渥美半島の太平洋岸で?にわかには信じられませんな。

それでも、伊良湖赤羽根の沿岸ではたまに稚鮎が針にかかる事もある様で、もうちょっと詳しく調べてみる価値はありそうですな。

駐車場への道すがら、だいぶ使い込んでよれよれの地図を眺め、これで渥美トレイルも大体8割方は攻略出来たか?

なんて事を考えながら見上げる空には・・・弾道ミサイルじゃなくて(笑)、眩暈がするほどの爽やかな青空が広がってましたな。

 

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隊長、土筆を発見! あっ小便かけてしまいました。

 

鮎川源流でトトロの歌を口ずさむおじさん?・・・①

花見の時期ですが・・・寒の戻りやら週末の荒天続きで悶々としております。

ちょっと前には屋久島では1時間雨量が120mmに達した!なんてニュースもやってましたな。

この数日腰の具合も思わしくなかったので、ある意味静養の恵みの雨!と良い方に捉える事に(笑)。

で、ちょっと遅くなりましたが、弱々しく腰を擦りながら3月末の渥美トレイルでの鮎川源流ルート調査の報告なんぞをポチポチ打ち込んでおります。

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10:30~ いつもの大山トンネル北口の登山口から、まずは山頂方向に。

20分程で鮎川源流方面への分岐に到着。案内板には豚寝南口の表示。

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豚寝と書いてトンネルと読むんですな(笑)。

前日の雨で足下がやや緩く幾分滑り易くはなってますが、

前回の清田池の時とは違って傾斜も緩やかで薄暗いオドロオドロしさも無く、ルート自体も割と分かり易くなっています。

程無く、この辺りが・・・鮎川源流の始まりか?と思われるチョロ沢も確認。

快晴で開けた谷筋は木洩れ日の眩しい事!

強風が木々の葉を揺らす音と鶯をはじめ数種の野鳥の囀りも心地よく、思わず口笛吹きながら歩いてましたな。

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何故かトトロの曲?がグルグルと頭から離れないおじさん(笑)。

冷静に考えると、山の中でこんなおっさんには絶対遭いたくないですな。

暫く目印のテープを探しながら下降していると、ここでもイノシシ(豚コレラ)対策のフェンスが! ご苦労様です・・・

地図で見る感じ、この足下辺りを(大山)トンネルが通っているのか?

その後は右の沢伝いに左手にフェンスを見ながらの割とはっきりしたトレイルになっています。

いつしか沢もはっきりしてきて、

小さな滝壷もあったりで、強風でそよぐ木の葉の音に混じってせせらぎの音も徐々に賑やかになってきます。

野鳥の囀りも心地よく、

これまでの沢谷歩きからイメージしていた暗く深閑とした森の中とは明らかに趣の異なる世界が広がっています。

大きなサルノコシカケ?を見つけたり、足下にはショウジョウバカマかな?と思われる植物がまばらに点在する一角があったり・・・

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草蘇鉄の新芽もにょきにょきと、沢沿いのルートは生命感に溢れていて飽きさせませんな。春になったという事なのか?

あちこち写真を撮っていると、ん?何かプカプカ浮いて流れてくるものが・・・

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あれは大きな桃!(笑)ではなく、夏蜜柑かな?

よく見ると流れの緩い手前の渕にも幾つか浮いてます。しかし・・・一体どこから?

何だかすぐ傍を道路が通っているとは思えないような、時間や空間を超越した不思議な感覚にもなってきます。

更に進むとルートに沿って山側に石積みの壁が。

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何所だったか?で見た山城跡風の結構な手のかかった年代物の様にも見えますが??

或いは・・・沢伝いに何か作物を作っていた土止めの名残りなのか?

この地域の歴史的な背景なんかも調べてみたくなる様な興味も出てきたり。

ここで人工物が出てくるという事は、経験的にゴール(トンネル南口)も近いのか?

時刻は11時20分。

初めて辿るルートもここまでは特に大きな不安も無く経過というか、こんな清々しい感じの山歩きは久しぶりの様な・・・なんて事を考えながら歩いてましたな。

続きはまた次回②で。

 

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         日々の鍛錬は大事です!

 

 

 

 

 

 

 

シデコブシの分布と幻の巨大湖との関係って?

ここ最近低山ハイクでお世話になってます渥美半島には天然記念物シデコブシの自生地として管理されている場所が幾つかあります。

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個人的には割と身近な存在のように思ってましたが、東海地方の一部の湿地帯のみに自生する日本固有種で絶滅が危惧される貴重な植物なんですな。

開花時期ががほぼ桜(ソメイヨシノ)と重なるので、開花の発表を聞くとこのシデコブシの方が気になるようになってます。

 

Wikipediaによると・・・

シデコブシモクレンモクレン属の落葉小高木で、

和名の由来は花の形がコブシに似ており、多数の花弁が細長く伸びている様がしめ縄や玉串に付ける紙垂(しで)の様に見える事に由来・・・

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はいはい、あの和紙のひらひらの事ですな!

以前はレッドリスト絶滅危惧Ⅱ類(VU)であったものが、地域住民の尽力などにより2007年の環境省の発表で絶滅危惧種(NT)にカテゴリー変更されましたが、近隣の岡崎市知多半島などの自生地では周辺地域の開発などにより近年絶滅が確認されたとも。

ここでちょっと気になる情報も!

現存する東海三県の自生地が、その昔この地域に存在したとされる東海湖沿岸に限定的に分布している様で、

ん?東海湖・・・って、奥さん知ってました?

地元の人なら幾らか分かる人もいるのか?

数百万年前に現在の伊勢湾北部から濃尾平野辺りに存在した?とされる巨大な淡水湖で、最大時は4~500万年前頃に琵琶湖の6倍もの面積を誇っていたようですな。

その後の地殻変動で徐々に衰退縮小、現在はその跡形もなくなってますが・・・

限局的に細々と点在している自生種が、この古代の巨大湖で一つに繋がっていたなんて・・・

その道の専門家が生きた化石(植物)と畏敬尊崇しているというのも分かる気がしますな。

因みに、上質な陶土で知られる多治見や瀬戸の土はこの東海湖の堆積物だそうですよ!

何とも時空を超えた悠久のロマンの様な物を感じますが、500万年前と言ってもピンときませんな。

因みに人類のご先祖様が日本に上陸したのが約3万年前・・・って時間の規模が違い過ぎて余計分からんがな(笑)。

渥美半島では、

伊川津地域の自生群落が1967年に県の天然記念物に指定された後、500m西の椛(なぐさ)の自生地はその規模と自生の南限として1970年に国の天然記念物に、更に5km程北東の滝頭公園傍の藤七原湿地植物群落が1991年、市の天然記念物にそれぞれ指定されています。

で、以前からちょっと気になっている事があって、

よく見ると花びらの色合いや形態等の個体差が結構大きい様な気がしていたのですが・・・純粋なシデコブシとは?

或いは幾つかの亜種(の様な物?)や形態、色味のパターンが存在していてそれら一群を纏めて呼んでいるのか?

これも調べていくと同じモクレン属の別種との交雑種も幾つか知られている様で、

いわゆるハイブリッドという奴ですな。

また園芸用の品種改良種が世界中に出回っている様でもあり・・・って??

あれっ?何だか却って分からなくなってきますな(笑)。

何にしてもこの貴重な植物が割と身近に存在していてまさに今が見頃の時期!となれば・・・ちょっと、奥さん!

のんきに仕事なんかしている場合ではないなこりゃ(笑)。

 

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     時期的に3月末で見納めですかな?

 

 

渥美トレイルで清田池とサシバ峠を目指す。・・・②

清田池とサシバ峠を目指す山歩きの続きです。

shiriagosan.hatenablog.com清田池を攻略し、元の分岐まで落ち葉でフカフカの急傾斜を5m登っては呼吸を整え、汗も拭いながらの繰り返しは思った以上に体力を削られましたな。

途中で道迷いしそうになって妖精が見えかけたり・・・感覚的にはアリジゴクの巣から生還するような(笑)。

13:22 分岐に辿り着いてしばし休憩。

さて、もう一つのミッションサシバ攻略へむけて遠足前夜の小学生的ワクワク感?と、

「あんた、今日はもう十分頑張りましたやんか。」

なんて耳元でしきりに囁くもう一人のオジサン(笑)もいたり・・・

結構迷った末にサシバ峠を目指す事に。

初めて歩く森の奥深くは深閑として・・・何となくの心細さはありますが、

そう思うと植生も変わってきた様な・・・

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ルート自体は思ったほどの荒廃感も無く割とはっきりしていて、道迷いしない様に要所にロープでの規制もあったりしますが、何か所か獣道風の分岐ルートらしきも。

陽も差さない広葉樹林のトンネルが続き方角もわからなくなるほど、いつしか同じ所をグルグル巡っている様な感覚にもなってきます。

尾根伝いにもう500mくらい歩いたかな?と思う頃、右手の木の枝に赤いテープを発見!

木々の間にわずかに眺望が開け、よく見ると遠くに貯水池らしきも・・・

あれはさっきの清田池か?

急ぎ地図とコンパスを取り出し現在地の特定を。

え~と、清田池はほぼ北の方向だから、現在地は・・・

分岐から西南西に800m程進んだ辺りになるのかな?

すると、この辺の小ピークがサシバ峠になるのか?

・・・が、案内らしきも無く更にもう少し歩を進めますがやはりはっきりせず。

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峠のイメージで何か見晴らしの良い開けた場所に出るのでは?

と思ってましたが、

ルートも先細りで藪が覆い被さってきたり、倒木が行く手を塞いでいたりで・・・何となく今日はここまでだな!

或いは途中で気付かずに通過していた?とか、どこかでルートを間違っていたのかも知れませんが・・・

帰ったらビール飲みながらじっくり検証だな。

何となく足早に引き返し、見覚えのある250三叉路に辿り着いてようやくの一安心。

あと、熊や虎なんかにばったり遭遇しなくて何よりでした(笑)。

 

心地よい疲れに何となくの消化不良感もあって、ついでに大山山頂へ。

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頂上は久しぶりの様な気がしますが、相変わらずの素っ気なさが妙に好感持てますな。

すぐ隣の展望台で握り飯休憩と遠景の写真をと思っていたのですが・・・

白内障か?と思うくらいの春霞で、何とも残念な事に。

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暫くぼんやりしていたら何とも場違いな感じのイケイケダンサー風のアベックが登って来たのが見えて思わず二度見してしまいましたが、何となくの気恥ずかしさと二人の世界を邪魔しない様にEAZY DO DANCE!そそくさと山頂を後にしたぜBABY的な(笑)。

近い内にサシバ峠のリベンジも誓いながら軽いSTEP!で下山って、もういいか?

あとは何とも魅力的なネーミングの鮎川源流ルートや大山古道方面も気になるし、となると暫くは通い詰めになりそうな予感(笑)も・・・なんて事を考えておりましたな。

 

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  隊長、土筆発見! あっ小便かけちゃった。

 

 

 

 

 

渥美トレイルで清田池とサシバ峠を目指す。・・・①

コロナ絡みの状況もあって、最近は専ら近場の渥美半島田原アルプス渥美トレイルなどトレッキングルートの未踏部分の攻略にいそしんでおります。

大体、田原アルプスなんてよくもまあ大それたネーミングなんか付けちゃって・・・と初めは思ってましたよ、正直ね(笑)。

せやけど奥さん、これが中々どうして懐が深いというか灯台下暗しというのか?

コロナ禍でもなければ気付かなかったかも知れませんな。

 

今朝もいそいそと準備を整え、しりあご探検部(現在約1名で活動中!)の一行?は渥美半島の森の中へ。

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いつもの様に大山トンネル北口に車を止めて、今回は渓谷コースの清田池までのルートとサシバを調査に。

サシバ峠に至っては、地図上のルート表示も破線になっていて?途中で途切れているところなんざ、何だかピオレドール賞レベルの探検の予感もしてきますな(笑)。

稜線の分岐からまずは臍岩(地図上では250三叉路)を目指します。

この250というのは標高?或いは何かの番号なのか?

ネットで調べても良く分からず・・・

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ここから西に清田池を目指して鶯の囀りなんか聞きながら歩を進めると・・・何となく寂れて荒れた感じも想定していましたが、登山道自体は分かり易く200m程先に分岐の案内板を確認。

えっ、ここから?

清田池への入り口はちょっと躊躇してしまう程の薄暗い急斜面の谷へ迷い込んで行く様なイメージで、思わず案内板を二度見(笑)。

踏み跡も無く、目印のテープを辿りながらの下降に。

カフカの落ち葉や木の根に何度か足を滑らせながら薄暗い涸れ沢沿いの道無きルートは単独行にはやや心細くて結構精神も削られる様な・・・こんな所をいつまでも彷徨っていたら、その内仙人や妖精なんかも出てきそうですが(笑)。

地図上は300m程の下降で7本桜のポイントを通過となってますが・・・

急に不安になって地図で確認。

ここでもスマホの位置情報は機能せず(笑)。

と、直後にルート上に桜の老木を発見!

周辺にも立ち枯れた様な物も含め数本それらしきを見つけましたが、ここがそうなのか?何ともはっきりせず。

涸れ沢沿いは野生動物の水場や泥浴びする蒐場にもなっているのか?ほじくり返した様な跡と足跡らしきもちらほら確認出来ます。

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傾斜は幾分なだらかになってきましたが、足下は徐々に軟弱になっている様な・・・

と、前方の木々の隙間から青空ものぞいてきて、急に前方が明るくなったと思ったら・・・

あれっ?

前方に水場らしきもキラキラ光っているではないか!

暫く暗闇を彷徨っていたので、青空の眩しい事。

気分的にはシルクロードの彷徨える湖ロプノールを発見!くらいのインパクトがありましたな。

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雨量の関係か?だいぶ干上がって水位が下がっている様に見えますが、それでも清田池は解放感のあるロケーションとたっぷりと水を湛えた想像より大きな池でビックリ。

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久々の陽射しに、岬風に張り出した砂利の上で一休みし、特製握り飯とお茶でエネルギー補充。

山奥のプライベートビーチ感?とでもいうのか何か変な事言ってますが(笑)、ここで味わう握り飯はそれはもう極上でしたよ。

さて本日のミッションの1つはクリアしたが、次のサシバは手ごわそうな。

何しろルートが破線で途切れていますからな(笑)。

靴紐締め直しながら、しかしまあ苦労して降りてきたフカフカの落ち葉の急傾斜をまた登り返すのかと思うと・・・

続きはまた次回②に。

 

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      隊長、トリュフを発見しました!

 

渥美トレイルで蔭凉寺へ!・・・②

勇気を出して初めてのおつかいならぬ蔭凉寺!方面へのルート攻略の続きです。

shiriagosan.hatenablog.com大山トンネル北口から歴史コースを一気に北上。

地図上では椛峠の先の急登から北側は見晴らしコースに変わり、

北西の蔭凉寺方面に先ずは400m程先の小ピーク(タコウド)を目指します。

名前の由来は鷹渡(たかうど)や高処が変化した?ともありますが・・・はっきりした事は分からず。

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そこから下り基調の獣道風の細いルートの藪漕ぎに変わり、

更に薄暗い樹林帯の木々を縫って下ります。

途中げんこつ岩やら豆腐岩等名前の付いた奇岩を通過。

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が、命名の意図がどうにも上手くイメージ出来ず(笑)。

徐々に傾斜も急になり、落ち葉やら木の根で何度か滑りそうになりながら麓にあるはずの蔭凉寺を目指しますが、何か想定以上に時間がかかっている様な気がして何となく焦りも出始める頃、視線の先に小さな妖精・・・ではなく何か建物?倉庫か?

が、近づいてみると金刀比羅神社御嶽神社の石碑や灯篭が・・・

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目的の蔭凉寺ではない事は分かりますが、これは幻覚か? ここはどこだ?

色々なハテナマークが頭の中を駆け巡ります。

案の定、ここでもスマホの位置情報は機能せず(笑)。

時刻13時20分。

たまに聞こえるバイクやサイレン?の音からも麓までかなり近い所まで来ている様だが・・・

ちょっとした緊張感で忘れていましたが、ここでさっき食べ損なった握り飯をお茶で流し込んでの小休憩。

この辺りから登山道は軽自動車ならぎり通れるか?ぐらいの砂利や粘土質の荒れた林道風になり、足下に注意しながらいつしか両側を孟宗竹に囲まれた薄暗い林に。

前方が明るくなってきたと思ったら・・・

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ん? これはもう間違いないでしょう!

やれやれと思った途端の達成感と脱力感に、何となくの寂寥感も入り混じった妙な感覚に(笑)。しかしまあ、青空がやけに眩しいぜ!

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蔭凉寺は国道259号線から少し内陸側の静かな住宅地に厳かに社を構えておりました。

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凛とした独特の空気感に何か時間も止まっている様な・・・

建物や梅の花等幾つか写真に収めながら、ふと背後の山に目が留まり、またあの急斜面を登り返すのか?

・・・・・・

14:30頃だったか?喘ぎあえぎ懐かしの弁当岩まで戻ってきた時には、安堵感でやれやれとへたり込む様に岩に腰掛け、ボーッとヒバリの囀り?を聞いておりました。

しゃりばてと言うのか? ガス欠でヘロヘロの体に残りの握り飯とスニッカーズでエネルギー補充。

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人心地ついて、やわらかい陽射しと生暖かい風に吹かれているとなんだか眠たくなってきますが、

・・・だめだ!ここで眠ったら死んでしまうぞ俺(笑)。

それにしても鉄塔の先に見える大山のどっしり雄大な事!。

少々ヒヤヒヤの時間もありましたが、

「何とか無事生還出来ましたよ!」なんて事を大山に向かって報告。

この手の小探検的な山行は・・・

三密とか関係なしに仲間内で賑やかに登れたらさぞかし楽しいでしょうな。

この後、椛峠から農道方向に麓のシデコブシ(天然記念物)の状況も確認ついでに駐車場を目指します。

心地良い疲労感と下山中に徐々に痛みだした左足指を気にしつつ、駐車場のある大山トンネルはもうすぐそこ。今回の小探検(笑)も終わりが近づいて来ました。

 

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 近くの梅の木で鶯が囀りの練習しています。