宇連山登山の続きです。
山頂目前で急激に冷えてきて、思わぬ雪山登山の様相にあたふたするオジサン。
ここでビデオの話に戻るが、
少年(16歳)が向かったヒマラヤの奥地ペリカプアは富士山よりも遥かに標高が高い4000~5000mの高地であり、装備も食糧も充分とは言えない中、更には高山病にも苦しめられ・・・
数年前にこの出稼ぎの道中で親戚を高山病で亡くした事等も紹介してましたな。
今目指している宇連山が標高1000mにも満たない事や、それでも寒さと疲労に狼狽する状況を体感してみて、あらためてヒマラヤの高所の環境がどれほどの物か?冷静に推測すると恐ろしくなりますな。
山頂を目前に汗を吸ったシャツが急速に冷えるのを感じつつ、先を急ぎます。
何て書くと格好良いが、鈍った体に鞭打ってのトレーニング行は数歩登っては立ち止まり、呼吸を整えてまた数歩ナメクジの様なスピードで、ゼエゼエハアハア・・・ ゲホゲホッ。
疲労困憊、急斜面に張り巡らされた木の根でスリップしたり足を引っ掛けたりする内に、左の太腿裏側も痛みだし・・・
こんな状態で虎でも出てきたらまともに戦えんし(笑)、状況によっては下山も大変になるが・・・
ちょっと慣れっこになって?山を舐めてましたな。
AM 9:17 山頂着。
ヨレヨレで辿り着いた山頂は、木立に囲まれ記憶そのままの薄暗い静かな空間でした。
ここで昼飯休憩をと思っていましたが・・・
コンビニお握りの包装フイルムは上手く破れんし、スニッカーズも恐ろしく硬いし(笑)。
指先はかじかんで酷くなる一方で、流れ雪も舞いちょっとした吹雪の様相に。
どうにか食糧を胃袋に落とし込んで、あまりの寒さに逃げるように退散。
汗対策のみに注力したウエアリングで準備の不具合を大いに反省!
傷めた左足を庇いながらゆっくり西尾根まで戻り、
下山のルート選択は迷った末に、まだ歩いた事の無い国体コース尾根から下山する事に。
薄暗く湿度を感じる樹林帯を抜け、何時しか明るく見晴らしの良い岩盤上のルートに。
この頃には指先の痺れは治まって、やれやれ。
太腿の痛みも軽減したが、今度は両脹脛が悲鳴を(笑)。
ルート脇の日差しが心地良い岩の上で小休憩。
しかしまあ、あの山頂付近の寒さは何だったのか?
入念に下肢のストレッチをしていると、陽ざしの温もりと微かにせせらぎの音も聞こえてきて・・・ 何とも眠気を誘いますな。
樹林帯を小川沿いに気分良く通過し、麓の管理棟に続く見覚えある遊歩道が見えてきて、あ~やれやれ。
今回はいろいろ考えさせられる山行になったが・・・
次回は、ホソバシャクナゲの見頃の時期にでもリベンジに来ますでな。
この後、管理棟内の入浴施設(400円也)で汗を流して・・・と思っていましたが、直前に賑やかな団体客が入って行くのを見て断念。(-_-;)
すぐ近くの湯谷温泉街の温泉施設鳳来ゆーゆーありいなへ。
サウナでたっぷり時間をかけて汗を流し、露天風呂で微睡んでいると・・・
眩しいくらいの青空に時折流れ雪がひらりひらひら。
地元の?爺さん達が何とか雪とか言うとったが、どうにも思い出せず。
しかしまあ、何とも風情のある事で(笑)。
ネパールのラシュマン君には申し訳ないが、極上の湯で身も心もほぐれた所で、
車の中で昼寝して自宅へ。
安全登山とか年齢相応(笑)とか自己責任について、あらためて考えさせられる山行になりました。
湖西連峰のカタクリもぼちぼち見頃だそうな。