荒天の懺悔岩から哀を叫ぶ?

強風吹きすさぶ1月中旬の休日、久しぶりに早朝からの新城市鳳来寺山登山を予定しておりましたが、

あろうことか前日の仕事中に腰を痛めてしまい、あっいえ大した事は無かったんですが・・・

今回湯谷温泉街からの行者越えルートのデビューという事で楽しみにしていただけに・・・当日早朝、ぎりぎりまで迷った末に断念(泣)。

自宅で弱々しく療養兼読書及びビデオ三昧コースに切り替えて、朝からゴロゴロを決め込んでおりましたが・・・

 

でもねえ、何か違ゃうねん。

そこはほら根っからのアウトドア体質というのかな?

或いは、あんた家に居づらいのか?と言われれば、まあ・・・ 否定はせんが(笑)。

なんだか悶々として落ち着かず、昼食後に思い切って

リハビリ?及び現実逃避でちょくちょく通っている田原市滝頭公園へ。

晴れ時々曇りの予報だったが・・・やけに北の空が暗いと思ったら、到着早々バラバラッと小雨が!

更に、体ごと持っていかれそうな強風にも狼狽しつつ、車のリアトランクに腰掛け、弱々しく腰の辺りを擦りながら靴紐結ぶのにも一苦労。

なんだか完全アウエーな状況(笑)の中、14時ちょい前にリハビリ?登山スタート。

舗装路を奥のキャンプ場方面にとぼとぼ歩を進め、途中のつつじの道から尾根筋の赤松山を目指します。

整備されたトレッキングコースは程なく体も温まり、脇の下辺りが僅かに汗ばむ頃には腰の違和感も解消。

途中でショートカットして中腹の道なき道を適当にうろつき、タラメ新道鬼の踊り場で小休憩。

お気に入りの場所ですが、暴力的な強風には閉口。

冷蔵庫で物色した魚肉ソーセージをワイルドに齧り、お茶で流し込んですぐさま麓の滝頭不動尊まで下って、名物ポイント恐竜の背経由で滝頭山を目指す事に。

256mの低山ですが要所にロープも設置されていて、コース設定次第では結構な勾配と岩登りでそこそこの緊張感も味わえ、この山のヤル時はヤルんだかんな!という地方出身者的気概を感じますな。

ロープ伝いに無心でよじ登っていると・・・程なく最初の関門懺悔岩へ。

奥には斜面伝いにミツバ回廊も延びていて、

ツツジが一斉に咲きだすのは5月の連休前頃だったか?記憶を辿っていると・・・

ここで日頃の行いを懺悔せよ!との案内板が。

大きなお世話じゃ(笑)と呟きつつ岩場に出ると、眼下に麓の町並みが広がり、遠くに霞むあれは横浜ベイブリッジか?

手前の山の稜線には虹も掛かっていて幻想的なビジュアルに。

懺悔せよと言われてもな・・・

とりあえず岩の上に立って、

「冷蔵庫の嫁はんのプリンをこっそり食べました~。」

「焦がしカラメルのやつです~。」

「済まん済まん。」

なんだか・・・虚しくなってきますな。

 

さらに高度を上げ、滝頭山名物恐竜の背に向かいます。

直前で通常のルートとは別に大きな岩塊を左に迂回する方向に岩登りコースの案内板があって、

こんなルートあったか?

迷わず岩登りコースを選択!

結構な急勾配の岩壁でした。 (-_-;)

上の方は草木に覆われてよう見えんし、3点確保で足の置き場に注意し岩肌にしがみ付く様にじわじわ攀じ登るのは・・・

あれっ?結構楽しいじゃん(笑)。

強風が吹き付ける中、4点確保ならもっと安心だがそれでは前に進めんでなあ・・・

心なしか空気も薄くなってきた感じがするし(笑)。

ちょっとした高度感に緊張しながら登りきった所が恐竜の背でした。

プチ達成感の後、二本目のソーセージを齧りながらしばらくは麓の街並みや遠くに見える海をぼんやり眺めておりました。

しかしまあ・・・この岩壁を逆に下るのはさすがにスリルというか恐怖感もパネエっす。

良い子はマネしちゃ駄目だでね!

何て事を考えながら、気付けば何時しか西の空に淡い夕焼けも広がっておりました。

 

 

    で、オデにはソーセージは無いのか?