世間は・・・ 家康ブームなのだとか。
奥三河周辺で低山ハイクやサイクリングに興じていると、至る所で古の戦国武将に纏わる言い伝えやら記念碑、腰掛けた岩だとか植樹した木、落書き跡?に刀傷・・・
そう言えば新東名高速道路の長篠設楽原サービスエリアも、この地の戦国武将を前面に押し出したデザインレイアウトになっとるでなあ(笑)。
最近では設楽町の寺社に武田信玄が亡くなった?とされる塚があると聞いて驚きましたが、他にも各地に墓やら塚が存在していて実際何処で死んだのかが論争になっている(笑)のだとか。謎の多い信玄公ならではのエピソードですな。
似たような話では、以前仕事で世話になった三重県伊賀市でも、かの松尾芭蕉の生家と伝えられる場所が複数あるとかで地元の方に案内して貰った覚えがあります。
ただ、個人的には弘法大使(空海)ほど各地で色々な伝説を遺した偉人はいないのではないか?と思っておりますが・・・
温泉を発見し、旱の地に雨を降らせ、死んだ魚を泳がせたり鬼を封じ込めた?とか、この人ホンマに何処にでも登場しますな(笑)。
さて、今年は大河ドラマの影響?もあってか、TVでもやたらと家康公に纏わる特集が目立ちますが・・・
この前登った鳳来寺山(新城市)でも東照宮の内部撮影とやらでTVの製作スタッフが大勢でSKEアイドルとアナウンサーを囲んでカメラテスト?をやってましたな。
家康と言えば・・・
確か渥美半島の衣笠山にもその昔鷹狩りで訪れたとされる場所があったなあ、なんて事を思い出し急に思い立ってその足跡を訪ねて見る事に。
ここは山の麓に天然記念物のシデコブシが自生する貴重な湿原があって、開花の時期も桜と重なるので、近隣の滝頭公園の花見ついでに立ち寄るのがここ最近のルーティーンの様になってますな。
家康公がこの花を見ていたかどうかは定かではないが、湿原の遊歩道伝いに山の中へ分け入ります。
蕾は結構膨らんでますな。
遊歩道から分岐した登山道は直ぐに獣道風になり、あれれっ道迷いか?と不安になる頃に、山腹を削って整備された車道に合流して あ~やれやれ(笑)。
程無くいろは坂風の急カーブの辺りで最初の案内板発見!
家康公の水場跡?
沢水が流れ鹿威しも設えてあり、言われてみるとそれらしき雰囲気はありますが・・・
ここから鷹狩りの場所へ、山中を一気にショートカットしていきます。
途中にはその昔火打石を採掘していた?と言う洞穴もあって、
そこから程無く家康公の腰掛岩や狩見張らしき場所?も確認。
要所要所に家康やら殿様の名を冠していますが、印象としては全体に・・・ 何だか無理やり感というかインチキ臭い感じも。 (-_-;)
途中結構な勾配で息切れする殿様新道を喘ぎ喘ぎ辿って、
しかしまあ、木漏れ日の眩しい事(笑)。
更に頂上の展望所で一緒になった同世代の地元民から、この地にも東照宮が祀られている事や衣笠山と家康公の関係など貴重な情報もゲット!
関連の文献や資料をじっくり地味~に読み込んでいくのも何だか面白そうですな。
時間にして3時間程でちょっと物足りなさはありますが、駐車場に戻り衣笠山を振り返りながら、
「今度また桜とシデコブシの開花の頃に来ますけんね!」
そんな事を没後400年以上の時空を超えて、はたして聞いてくれているかどうかも分からない古のスーパースターに向けて呟いておりましたな。
最新の研究で家康公の死因は癌らしいんやて?
えっ天麩羅の食べすぎとちゃうんか?