懐かしの鶏刺しをもう一度。

九州では2月中旬にもうフキノトウが出ているとの事。

天麩羅にしてヒマラヤ産岩塩なんか振ったらもう最強のビールのつまみですな。

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つまみといえば、シンプルに塩振りキャベツやキムチなんかちびちび食べながら飲むのも好きですな。田舎では塩茹で落花生で際限なく飲んでいたものです(笑)。

料理のジャンルで言うとビールと相性が良いのはイタリアンを僅差で抑えて中華が一番ですな。レバニラや肉野菜炒め、油淋鶏、ザーサイ・・・

  

丁度六角精児さんの飲み鉄本線・日本旅(だったか?)を見ていて、宮崎地鶏で一杯飲っているシーンで思い出したのですが、私の中の輝くナンバーワンは、ニンニク醤油たっぷりの鶏刺したたきでしたな。パチパチパチ!

過去形の言い方になっているのは、これがもう十年以上も食べとらんのですわ。

余計にその味の記憶が独り歩きしてラスボス級の高級食材レベルにまで昇華しておりますが(笑)。

炙った皮の香ばしさと独特の食感、しっとりきめ細やかな身は程良い弾力もあり、噛む程にほんのり味わいが広がって・・・ああっ、そりゃもうあなた!

あれは正式には何というのでしょうか?

ウイキペディアにも載ってましたが鶏刺で一般に通用する様で、表面を炙ったたたきも人気の様ですな。

更に調べていたら興味深い記事を発見!

毎年結構な数の食中毒カンピロバクター等)の報告もある様で、

厚労省も規制まではしていないものの、生の鶏肉は食用には適さないと注意喚起していて・・・近い将来生食が制限されるかも知れないとも。

現在まで九州を中心に一部の地域でのみ自治体毎の独自の厳しい衛生基準と管理下で提供されてきたんですな。まあ、今にして思えば貴重な食材でもあり、この辺りで見かけないのはその様な事情もあったのですな。

職場で聞いても多くは鶏肉を生で食する概念すら無い様です。

田舎のスーパーで普通に買えた事が今にしては驚きですが、もっと関係諸氏に感謝して正座して背筋も伸ばして食べるべきでしたな。

生レバーやユッケが焼き肉屋から消えた当時は結構ショックでしたが・・・近い将来この鶏刺しも同じ様な経緯を辿るのでしょうか?

となると、余計に食したくなるのは悲しい性ですが。

当時の記憶を辿ると、

ビールは確かキリンのファインドラフトという銘柄がお気に入りだった様な・・・

レンタルビデオ店で借りた昼下がりの人妻シリーズ幸せの黄色いハンカチ」なんかを夜中に見ながらニンニクの効いた醤油ダレたっぷりの鶏刺しで一杯なんてのが、ささやかな御褒美時間でしたな。

またひとつ懐かしの味が 、古き良き昭和の味の記憶遺産になりつつあるのは何とも切ない限りですが・・・

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 ビデオ店のネーチャン可愛かったな・・・