思えば･･･昨年はサンマ漁が不漁（前年の３割程）で、しかも痩せて小さい物ばかり。非常に歯がゆい思いをしましたな。良く分かりませんがようし！とも思いましたな。
あれから一年･･･暑い夏を只々ひたすら耐え、捲土重来と言うのか？臥薪嘗胆、起死回生の思いで今年のサンマに賭けてきたのですが･･･
あろう事か、今年は昨年にも増しての不漁予測を伝えるニュースが！
聞きました？奥様方、今年の初競りで一尾５９８０円の値が付いた？とか、スーパーなどで１２００円前後で売られている映像も。
東京の何処だったか老舗の鮨店ではサンマの握りが一貫４００円近い価格に。これは大体マグロの大トロの値段とほぼ同じとの事。
･･････世も末ですな。
気になって調べてみたら、気候変動やら漁獲量を巡っての周辺国との奪い合いの状況、それらに対する農水省の間抜けな対応？と、さらにはその事に起因すると思われる悪循環（脂が乗って大きくなる前の乱獲）等･･･様々な利権やら思惑も絡んでいる様相で、これではダメだわと憂慮すべき事案が出るわ出るわ。
就職したての頃は、秋になると会社の寮の屋上によく上がって、皆で七輪でサンマを焼いて（安かったので）、一緒にソーセージ？なんかも焼いたり（安かったので）して、大量の大根おろしと一緒に熱いうちにハフハフと食べていたのを懐かしく思い出します。そうそう、安い時は一尾６８円位で買えた頃ですな。
冷えたビールと熱々のサンマの美味い事といったら、そりゃあもうあんた。
酔い覚ましに屋上のコンクリートに寝そべって皆で煙草吹かしながら星座を眺めたり、会社で気になっている女の子の事などをぼそぼそ語ったり･･･
何時しかサンマの煙で消防車が出動！とか、近隣との煙トラブルや苦情だとか、条例で焚火禁止にとか、庭先でおちおちサンマも焼けない窮屈な世の中になって久しいこの頃ですが、去年の年末に亡くなった祖母が、夏頃に七輪を買って来た事が有り、これでサンマを焼いて食べるんだ！とニコニコ話していました。
若い頃に庭先で煙にむせながら食べたサンマが一番の御馳走だったとか、
何となく近所の人や犬猫達まで集まって来てねえ～とか、
あたしゃ料理は下手だが、サンマを上手に焼くのは自信がある！
等と語っていたのですが･･･ その後、熱中症のような症状から体調を崩して徐々に衰弱していく状況が有り、結局その七輪が日の目を見る事は無いままに。
今年は庭キャンプついでに、形見？の七輪でサンマを焼きながら家族で在りし日の祖母を偲びつつ、冷えたビール･･･って結局あんた飲みたいだけやんか！なにやら天国からお叱りが聞こえて来そうですが。
脂の乗った秋の味覚が安心して食べられる世の中になる事を祈りつつ･･･なんてね。
残った骨も尻尾もオデが食べるけんね！
