行者越えルートで鳳来寺詣で。・・・②

湯谷温泉街から鳳来寺を目指す山行の続きです。

shiriagosan.hatenablog.com

初の行者越えルートは、

一部荒れて足元も滑りやすい状況に一時は撤退も考えましたが(笑)、

どうにかこうにか湯谷峠の案内板が見えた時は、やれやれと思いましたよ。

ここまで40分程ですが、感覚的には1時間以上彷徨っていた様な・・・

今回、湯谷温泉街から登ってきましたが、西の大野駅側からもルートが延びていて、この湯谷峠で合流するようですな。

噴き出す汗を拭って衣類を調整し、地図を広げて現在地を確認。

案内板には、

「これより鳳来寺へのコースは江戸時代より多くの修験者や文人で賑わった街道で、行者越えなどの岩場の多い坂路です。」との事。

行者越え・文人ググると、奥の細道芭蕉翁を始め若山牧水種田山頭火・・・

浮世絵の大家歌川広重もこの地を描いてますな。

 

この先、鳳来寺に続くパークウイ(車道)を2か所歩道橋で跨ぐ形で横切ると、いよいよ行者越えか?

恐ろしく滑りまくる歩道橋(笑)をへっぴり腰で渡っていると、そこからもう行者越えの岩壁?らしきが見え隠れしているではないか!

写真では何度も見ているが・・・

間近に対峙すると、感慨深いものがありますな。

岩に取り付いて見上げると、結構な勾配に軽い眩暈も(笑)。

よく見ると壁面はしっとり濡れとるし、上の方はどうなっとんねん?大体どこまで続いているのかも見えへんし・・・

右手に迂回路もあって、

まあ、天気もあれだし・・・湿って滑り易いし無理する事もないか?

なんて思う反面、足の置き位置をあれこれ探っている自分もいて暫し葛藤。

よく見ると所々ワイヤー固定されていて、意を決し見苦しくもしがみつく様に足場を探して攀じ登ります。

2mほど登った所で一度足が滑って慌てましたが、降りるのもままならず、

「おがあちゃ~ん。」

3点支持でナメクジの様なスピードで頂上を目指すオジサン。

4点支持ならもっと安心だが・・・

それでは先に進めんでなあ、ハアハアッ。

止せばいいのに、怖いもの見たさで何度も下の方を覗いてみたり(笑)。

必要以上に力が入っていたのか?左の脇腹は痛いがちょっとした達成感もあって、オジサンには結構刺激的な冒険でしたよ。

岩盤の最上部にへたり込んで遠景を愛でながら、

「帰りはまあ・・・ 迂回路やな。」

弱々しく呟いておりました。

それにしても、時代は違えど古のスーパースター達と同じ地に立っている?

と思うと、何か特別な感覚にでもなるかと思いましたが・・・

ブルッと身震いして小便がしたくなっただけでした(笑)。

 

再度地図で確認して、鳳来寺まで30分ほどか?

落ち葉でふかふかの登山道はイノシシか何かがほじくり返した?痕跡が所々続いていて、ひたすら登り続けだった行者越えルートもいつしか下り勾配に。

石段も多くなり、滑らない様に慎重に歩を進めます。

やがてパークウエイ駐車場から続く舗装路に出て、杉の巨木の間から見覚えのある東照宮が!

参拝後、お気に入りのビュースポット鷹打ち場まで足を延ばすも、

天気が・・・ (-_-;)

この後、鳳来寺の休憩所まで戻って昼食休憩。

帰路は迂回路で行者越えを通過し、湯谷峠で行きとは別の大野駅に向かうルートで下山。線路伝いの車道に出て、残りの握り飯や餡パンも齧りながらよたよたと駐車場へ。

雨にも降られず、何とか無事駐車場に辿り着いて、今回のミッションはコンプリート。

吹き抜ける風の気持ち良い事!

で、ここは湯谷温泉街という事で、すぐ近くの温泉施設で汗を流し極楽極楽。

露天風呂で微睡んでいる内に鼻も通ってきて、ついでに地元の爺さん達から近くの湯谷富士の情報もゲット!

さいころがどうだとかも言うとったが・・・

これまた何とも気になるネーミングで、帰ったら早速調べて見るか。

 

  春は別れと・・・ あっ、山菜の季節ですな!