異例の早さの入梅とコロナ禍で心も体にも黴が生えてきそうなこの頃。
わたくしは今、静かに柿ピーなど齧りながら梅雨の語源について調べております。
ええ、そうですね暇ですけんね(笑)。
梅雨という言葉は江戸時代に中国から伝わった様ですが・・・
元々は黴雨(バイウ)で、黴(カビ)は語感が良くないと梅(バイ)の字があてられたとか、そらちゃうで梅の実の熟す時期で元々梅雨と言われとったんや!とか、
普段の倍の雨という意味の倍雨からというのはこじつけの様ですが。
ばいうと書いて、つゆと読ませるのも気になりますね。
単に露を連想するからとか、
梅の実が熟す時期のつはる説を推す一派もあれば、
黴で物が損なわれるという意味のつひゆからとも、その他幾つかの説も含めて正確な所は良く分からない様ですが(笑)。
五月雨、催花雨、麦雨に芒種雨、薄給涙雨?ちょっと違うか・・・
で、5月末の休日。
雲が切れて陽が差してきたタイミングで犬の散歩に。
妻と息子は放ったらかしで半ば密林と化した庭の草刈りに。ニシキヘビが出たとか出なかったとか(笑)騒いでおりましたが、
梅の枝にいっぱい実が付いているのを見つけ!急遽収穫作業に。
こういう時の行動は早いですな(笑)。
遠目に見ていたら、さながら木の実をむさぼる冬眠明けの熊の親子。
ヒイヒイ言いながら収穫してましたが、まあ何という事でしょう!
日暮れまでにあっという間に大きなタライ2つ分も。
恐ろしい事にまだいっぱい残っているとか。
それからというもの時間を見つけては選別と袋詰めの作業に没頭している妻は、あちこち友人や知り合いに連絡して配って回るという親切の押売りオバチャンと化し、皆で梅干しと梅酒を作るんだ!と鼻息も荒く語っております。
ちなみに近くのスーパーで小ぶりの袋入りの梅が500円前後で売ってました。
捕らぬ何とかの・・・なんて言葉も浮かんできますが(笑)、買うにはちょっと高いなという微妙な価格設定ですな。
梅といえば・・・
流し台の下の扉を開けて、弟と梅酒の梅を盗んではコリコリ齧っていたのは小学生の頃だったか? 胸の辺りが何となく熱くなって酔っぱらうというのはこんな感じなのかと思ってましたが・・・
あと、昔は梅を漬けるのはガラスの海苔の瓶と相場が決まってましたな。
職場でも聞いたら皆そうでした。梅を漬ける為に世の奥様方は、わざわざ重たいガラス瓶入りの味付け海苔をせっせと買っていたんですな。
蓋に浦島海苔とか竜宮海苔と書いてあったのを憶えてますな(笑)。
それから数日後、
お父さんの梅酒も作ったでね!
親切の押売りがここにも。
おおっ、これはまさしく昔懐かしの瓶漬けの梅酒ではないか? 蓋に浮いた錆にも歴史を感じますな。錆の感じから室町時代後期辺り(笑)の物か?
蓋には勿論、ナガイの味付け海苔と書いてありましたよ(笑)。
婆さんが夏バテには梅干しって・・・あっ涎!