色付き麺の是非を議論していた若き日のおじさん!

今週のお題「そうめん」

食堂の入り口辺りに冷やしソーメンあります!とか冷麺始めましたの案内表示を見る様になると、その昔職場の仲間達と定食屋でソーメン啜りながら、あれこれ熱く議論していた頃を思い出します。

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といっても業績がどうとか景気云々の話では無くてですね、何の議論かというと・・・

まあ、奥さん!ちょっと座りなさいな。

いいですか?まずはお店のソーメンをイメージして見てください。

大抵はガラス容器に麺の塊があって、その内の1~2本ピンクや緑の色付きの麺が入っていたりしましたな。

これが許せなかった!ハアハアッ・・・

たまに蕎麦の切れ端も入っていたりしますが(笑)、それは・・・まあ許そう。

店のおばちゃんも汗拭き拭き頑張っとったけんね。

要は皆で色付きの麺の是非を問うていたのですな。

彩りとしての店の配慮やサービス精神は分かるよ。

でもね、後ろのテーブルでOLのネーチャンなんかが、

「あっ、ピンクの麺見っけ!」

「えっ?どれどれ、良いな~ミキちゃん。」

「ユミのは黄色だった!これ最後までとっとこうねフフッ♡」

・・・ってねえ(怒)、要らんでしょう?

そんな色物に頼らずに実力で勝負せえよ!なんて事を語ってたんでしょうな。

ソーメン如きに何もそんなに目くじら立てなくても(笑)なんて今では思いますが。

まあ・・・若かったんですな。

ただ、それだけならまだしも更には素麺の塊の頂上というのか?中央部にサクランボ(缶詰のミカンの場合も)が乗ってましたな。

これが許せなかった!

コレハ、オンナノコノママゴトデスカ?

なんかもう気恥ずかしくて、似て非なる蕎麦を見なさい!

と思いましたな。

ざる蕎麦(並)760円也の毅然とした潔さよ!

品格や侘び寂び、捲土重来とか臥薪嘗胆なんて言葉も脳裏をよぎりますが、

あなた、蕎麦の上にミカンなんか乗っけますか?

素麺という硬派な漢字が与えられていながら、カタカナ表記だと急にヒモ男風の軽~いイメージになる悲しさや、

実力は皆が認めているのに、常にだらけてぐったりの虚弱体質というのか?

何やその態度は、シャキッとせんか!と言いたくもなりますな。

だいたいソーメンという語感がもうなんだか常にへいこら謝っている人の様で余計に許せなかったんでしょうな。

もっと毅然とふるまわんか!とか、

母ちゃんを泣かすなよ!とも思ったんでしょうな。

定食としての歴史の浅さが並み居るライバル共に対しての焦りと迷走を生んだ要因だ!と冷静に分析する者がいたり、

蕎麦を見習え、蕎麦を!とテーブル叩きながら叫ぶ漢がいたり・・・

口角泡飛ばしながら本気でソーメンの今後を憂慮しての議論であった・・・かどうかは定かではありませんが(笑)、今にして思えば何とも平和な時代でしたな。

かれこれ20年以上も前の記憶ですが、50歳過ぎた辺りから年々夏バテの時期も早まっている様な(笑)。

弱々しく胃袋の辺りを擦りながら、もうそんな時期か・・・

なんて考えております。

 

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麺つゆに分葱、あと胡麻あったか?ムニャムニャ・・・

  

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