渥美半島の低山ハイクの続きです。
晴天強風の中、以前から気になっていた尾村山の攻略で癒しの空間に思わずうっとり?(笑)している所まででしたな。
shiriagosan.hatenablog.com丸太のベンチに寝転がって、ぼんやり空を眺めていると・・・
さっき登山口で見かけた近藤翁の銅像の事が妙に気になってきて(笑)、スマホ片手にダメ元で検索して見たらちょっと奥さん、それらしい人物がヒットしましたよ!
この地域出身の近藤寿市郎と言って県議や衆議院議員を経て豊橋市長も歴任した地元の名士だったんですな。
1870年というのは・・・明治3年生まれか?
何でも、現在のこの地域一帯の農業の発展に不可欠であった①豊川用水の構想発案者として知られ、その他にも②三河湾を日本でも屈指の港として整備し、③当時の赤羽根村池尻川を避難港兼漁港にする事を議会で同時に提唱したとありますが・・・
当時は余りにも現実味に欠ける壮大な話であったために「近寿の三大ホラ」と揶揄されたという逸話も残っている様で、まあ・・・でもそうなりますわな。
それでもこれらが戦後になって全て実現されている点で、俄かに再評価されているのだとか。
なにやら三年寝太郎の話やら渋沢栄一辺りがごちゃ混ぜに連想される様な内容ではないか? その内、大河ドラマ辺りで取り上げられる日も近いか?
なんて事を考えながら・・・・・・
ドリンク片手に木立のトンネルが続く短いスパンのつづら折りの緩やかな散策路を辿る内に方向感覚も良く分からなくなって来る頃、ふと前方が明るくなったと思ったら程無く稜線上に到着、案内看板に従い先ずは東山(150m)の展望台方向へ。
視界が開けたとたんに帽子も飛ばされそうになるほどの強風には面喰らいましたが、
展望台に上ると、「うひょ~っ!」思わず声が出るほどの360度パノラマ空間が待ってましたよ!
陽光を受けてキラキラ眩しい太平洋と直線で区画された田畑が広がっていて、麓の辺りは(花卉栽培の?)ビニルハウスも結構目立ちますな。
広すぎてスマホカメラに納まらんがな。
しかもこれが・・・近藤翁の思い描いていた?であろう世界が目の前に広がっていると思うと、見え方も感慨も一味違ってくるような(笑)。
近藤翁自身はこの風景を見ていたのか?どうかは定かではありませんが、おそらくイメージ出来ていたんでしょうな。
いつまでも眺めていたかったのですが、吹き付ける寒風に身震いして小便もしたくなったので(笑)、
「デトックス~!」とか、「ブラボ~!」なんて事を
小さく叫んで(笑)先を急ぐ事に。
見晴らしの良い冨士見テラスを経由して、
程無く山頂着、パチパチパチ!(拍手の音)
握り飯を食べつつ小休憩して、途中浦島太郎の家?に寄り道した後、砂利道から静かな散策路風を辿って下山。
登って来る時には気付かなかったのですが、ここは植生も豊かで何か古生代を思わせるシダ類やら、
南国風の草花や、
赤や紫の木の実類も目立ちましたな。
駐車場に戻る手前で再度近藤翁に一礼して尾村山を後に。
様々なドラマや歴史にも触れながらのんびり行き当たりばったりの山歩きが楽しいこの頃、次は・・・すり鉢山か?はたまた宮路山(豊川市)辺りも気になる所ではあるが。
落花生齧りながらあれこれ考えている内に、気付けば今年も残りもう僅かですな・・・
初日の出を拝むのに最高の場所やないか?